〜九鬼刀馬エンディング〜

 




刀馬

    オレの流派だと・・・。

    笑止。


    弱き者は、

    強き者に喰われる定め。


    たとえ狼であろうと、

    虎に喰われるが運命。


    蒼志狼、

    その刀貰い受けるぞ。

 

蒼志狼
    ・・・オレの刀だと

    言ったはずだ。

 

刀馬
    何!・・・

    まだ生きていたか。

 

蒼志狼
    言ったはずだ。


    オマエは

    オレの場所じゃない。

 

刀馬
    黙っていれば

    生きられたものを。


    キサマの行き場所は

    決まっている。


    あの世だっ!!

 

蒼志狼
    刀馬、覚えておけ・・・

    天上天下唯我独尊。


    たとえ、仏が立ちはだかろ

    うとも俺は俺の道を行く。

 

刀馬
    フッ・・・

    ならば最後の力を使って


    我が首に

    喰らいついてみろ!!

 

蒼志狼
    オマエは

    まだ気づかないのか、


    自分が怯えている事に。

    まるで怯えきった猫だな。

 

刀馬
    怯えているだと・・・

    なめるな、蒼志狼!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    ・・・・・・・・・・・・

    ・・・・・・・・・・・・

 

    ・・・・・蒼志狼。

    ・・・・・何故だ。


    ・・・怯え・・・だと。

    ・・・この刀馬が。

 

 



???
    刀馬・・・刀馬、

    刀馬様・・・。

 

    刀馬様・・・。

 

刀馬
    ・・・・・命・・・か。

 


    良かった・・・・・。

    生きていてくれて・・・。

 

刀馬
    生きて?

 


    はい・・・。


    三日三晩、刀馬様は

    眠り続けていたのですよ。

 

刀馬
    眠っていた?・・・

    蒼志狼・・・ヤツは!!

 


    刀馬様、あなたはあの方に

    敗れたのです・・・。

 

刀馬
    何だと!!

    では、何故生きている!!

 


    蒼志狼様は、

    言っておられました。


    刀馬様の

    氷の心が溶かされた時、


    あなたの大河は

    流れ出すだろうと・・・。


    そして私に

    あなたを託されて、


    あの方は

    去って行かれたのです。

 

刀馬
    あの蒼志狼が、オレを

    生かしただと・・・。


    命、オマエが

    オレを介抱したのか?

 


    ・・・はい。

 

刀馬
    そうか・・・

    すまなかった・・・。

 


    刀馬・・・様・・・。

 

刀馬
    命、オレを外に

    連れ出してくれるか。

 


    は・・・はい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刀馬
    ・・・・・美しい空だ。


    命よ・・・

    蒼志狼は言っていた。


    ヤツの目指す場所は

    あの美しい空だと・・・。

 


    あの方らしい言葉ですね。

 

刀馬
    ・・・・・。

    ・・・蒼志狼・・・。


    オマエは・・・オマエは

    未来永劫この空を・・・


    キサマを見上げて

    生きろと言うのか。

 


    刀馬様?

 

刀馬
    この忌まわしき

    無限の空を見上げて、


    生き恥をさらせと

    いうのか!!

 


    ・・・何故・・・。

 

刀馬
    軟弱な、この軟弱なる精神

    がヤツとオレとの差か!!


    まだだ。


    オレの目指す領域は、

    絶対的零!!


    このままでは終わらん、

    蒼志狼。


    この身を生かした

    キサマを、オレは許さん。

 


    どうして・・・あなたは

    何故あの方を・・・。


    人の心を受け入れようと

    しないのですか!!

 

刀馬
    命よ・・・何故泣く・・・。


    オマエ・・・

    オレを愛しているのか?

 


    あなたは愛しい方・・・

    だから悔しいのです。


    あなたの心が

    どんどん凍りついて行く。


    私は

    それを溶かしたい・・・。

 

刀馬
    溶かすだと?・・・。

    フッ、


    オレの心になど

    誰も踏み込めん。


    オレは、誰よりも

    深く高い次元に君臨する。


    命よ!!

    オレを愛しているならば


    その為の糧となれるか!!

 


    それで・・・


    それであなたが

    救えるならば・・・。


    私は、この身を捧げます。

 

刀馬
    ならば待っていろ、

    オレは再び戻ってくる。


    オマエとヤツを

    我が剣の糧とする為に!!

 


    刀馬様!!

 

 


    ・・・・・。

    刀馬様・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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