〜九葵蒼志狼エンディング〜

 




刀馬

    くっ・・・まだだ。

    まだ終わらんぞ、蒼志狼!

 


    お待ち下さい、蒼志狼様!

 

蒼志狼
    ・・・・・・。

 


    お願いです、

    この方を・・・・・


    刀馬様をこれ以上傷つけな

    いで下さい・・・。

 

刀馬
    命・・・。

 


    この方の心は・・・


    あまりにも傷を負いすぎて

    いるのです。


    私には・・・

    それが分かるのです。

 

蒼志狼
    ・・・・・・。

 

刀馬
    どけ、命・・・。

 


    お願いです・・・

    このままではあなたの心が


    あなた自身に押し潰されて

    しまう・・・。

 

刀馬
    命よ!!この場所にオマエ

    が存在する場所はない。

 


    ・・・と、刀馬様・・・。

 

刀馬
    今、この場所に何人たりと

    も存在する事認めぬ!!

 

蒼志狼
    刀馬・・・オマエはオレに

    は勝てん・・・。


    それが心理だ。

 

刀馬
    咆哮(ほえる)な、

    蒼志狼!!

 

蒼志狼
    オマエの目線は、

    オレを見ている。

 

刀馬
    目線・・・だと?

 

蒼志狼
    オレが見ている場所は

    あの天の頂のみ。

 

刀馬
    オレは・・・オマエを

    超えられないだと・・。


    増長するな、蒼志狼!!

 

蒼志狼
    ・・・オヤジも・・・

    そう言ったはずだ。

 

刀馬
    何だと・・・

    そうか、あの時・・・。


    良かろう。

    ならば親子共々、


    黄泉の地へ

    いざなってやる。


    ・・・我が領域は零だ!!

    万物いかなる存在も、


    我が領域に踏み込む事

    能わず(あたわず)。

 

蒼志狼
    オレが目指す頂は

    無限に広がる宇宙。


    森羅万象、

    万物の総てを司る。

 

刀馬
    セイヤーッ!!

 

蒼志狼
    セイッ!!

 

 

 

 

 

 

    『ガキン!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    流水流れ着く所・・・

    冽水と烈水交わりし時


    日は昇りて、

    流水天に昇らん・・・。



 

 

蒼志狼
    刀馬・・・。


    その凍てついた氷河を

    溶かす暖かい日差しに、


    自ら気づいた時、オマエの

    大河は流れ出すだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼志狼
    ・・・・・。


    ・・・忘れていた・・・。


    ・・・刀馬。オレの刀は

    返してもらうぞ。


    それから、

    ものはついでだ・・・。


    これは、オヤジの痛みだ。





    『ガスッ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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