〜サヤエンディング〜

 




謎の女

    戦いはまだ、

    終わっていない。

 

サヤ
    何者?

 

謎の女
    我が名は弁天の柊呼。

    三刃衆が一人。

 

サヤ
    三刃衆ですって・・・。

    そんなはず・・・。

 

弁天の柊呼
    数年前、

    我が三刃衆によって


    英国人の一家が

    殺害された。


    だが、

    一人だけ生き残った・・・


    娘のサーシャ。

 

サヤ
    何故それを?

 

弁天の柊呼
    おまえは知りすぎている、

    三刃衆の秘密を。

 

サヤ
    もしかして・・・あなたが

    ・・・殺したの・・・。

 

弁天の柊呼
    二人が

    あの世で待っている。


    おまえも後を追え!!

 

サヤ
    『シュッ!!』

 

弁天の柊呼
    『ハッ!!』

 

 

 

    『ガキン!!』

 

 

    『ドサッ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 



サヤ
    ・・・・・。

    出来ない・・・


    私には出来ない・・・

    母さん。

 


    !!・・・・・何故・・・

    何故、分かったのサヤ。

 

サヤ
    ・・・・・

    どんなに顔を隠しても


    たった一人の

    母さんよ・・・・・。

 


    サヤ、斬りなさい・・・。


    あなたの両親を殺したのは

    ・・・私です・・・。

 

サヤ
    何故・・・どうして、


    どうして

    そんな事が・・・。

 


    この国は長い幕府の繁栄に

    よって貧富の差が生まれ、


    弱い者は日々怯える暮らし

    をしていた。


    そんな世を正す為に私たちは

    三刃衆になったの。


    だけど、

    朧は違ったわ・・・。


    目的の為には、

    何の罪も無い人々を


    いともたやすく殺めて行っ

    た・・・


    あなたの両親のように。


    耐えられなかった・・・

    そして私たちは逃げた。


    囚われていた

    あなたと共に・・・。


    だけど、夫は私たちの盾と

    なり、この世を去った。


    私たちに、

    生きろと言って・・・。

 

サヤ
    そんなのっ・・・

    そんなの悲しすぎるわ!!

 


    良いのですよ、サヤ・・・


    私はこの日の為にあなたを

    育てたのですから・・・。


    それが私に出来るせめても

    の償いなのだから・・・。

 

サヤ
    ・・・・・・・・・・・・


    ・・・・・ウッ・・・・・

    ・・・・ウウウッ


    ウァァァァァァァァンンン

    ウアァァァンンン・・・。


    どうして・・・

    どうして・・・


    どうして

    育てたりしたのよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サヤ
    ウアァァンンンンッ・・・。

    ンンン・・・・・・・・。


    ・・・・・・グスン

    ・・・・グスン・・・・

 

 

 

 


    ・・・母・・・さん・・・


    この街には・・・


    私のような・・・境遇の子

    が・・・沢山います・・・


    その子達は、親がいなくて

    困っているわ・・・。


    ・・・育ててくれて・・・

    アリガトウ・・・母さん。

 


    ゴメンネ・・・サヤ。

 

サヤ
    ・・・私の母さんは

    もう死んだわ・・・。


    今日から、私は一人。


    死んだ母さんが

    教えてくれた女の生き方を


    一人で歩んで行くわ。


    だって、女が頑張らないと


    この国の男達は

    頼りないもの。


    それに・・・私とびきりの

    イイ女ですもの。


    イイ女は、

    メソメソしてられないわ。

 


    ・・・・・。

 

サヤ
    さようなら・・・ママ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


    さようなら・・・

    サヤ・・・。


    あなたのとびっきりは

    私が保証するわ・・・。

 



    だって、

    私の愛する娘ですもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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