〜榊銃士浪エンディング〜

 




十四郎

    姫の影武者、

    引き受けたそうだな。

 

嘩蓮
    それがどうかしたか?

 

十四郎
    何故だ!!

 

嘩蓮
    何故?主君の盾となり

    その身を守る。


    それが侍の務め。

 

十四郎
    ・・・・・。

    行けば死ぬぞ。

 

嘩蓮
    十四郎・・・お主が守って

    くれるではないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十四郎
    待てっ!!

    死ぬな嘩蓮!!

 

嘩蓮
    これで良い・・・

    私は本望だ、十四郎・・。


    女としてではなく・・・


    同じ侍として、お前の胸で

    死ねるのだから・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十四郎
    自らの

    命を捨ててまで・・・


    この世は守る価値が

    あるのか・・・嘩蓮。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

迅衛門
    榊、嘩蓮・・・。

    忘れられんようじゃのう。

 

銃士浪
    ・・・迅衛門か。

 

迅衛門
    おまえが幕府を敵に回して

    まで背負った痛み、


    まだ消えぬか、

    龍巳 十四郎。

 

銃士浪
    消し去りたいが、


    その術(すべ)がまだ

    見つからないんでね。

 

迅衛門
    ・・・おまえが、ワシらの

    前から姿を消した後・・・


    幕府より命が下った。


    龍巳十四郎・・・

    おまえを討ち取れと。


    できれば出会わずに・・・


    友として

    一生を終えたかったぞ。

 

銃士浪
    どうしても、やるのか?

 

迅衛門
    ワシも嘩蓮も、

    同じ侍じゃ。


    侍とは

    主君を守る為に死ぬ。


    そして、主君は

    民衆を守る為に生きる。

 

銃士浪
    なあ、迅衛門よ。


    もし侍が必要の無い時代に

    生まれ変われたら


    もう一度

    酒を酌み交わそうぜ。

 

迅衛門
    あぁ、約束だぞ。

 

銃士浪
    その為に、

    オレはオマエを斬る!!

 

迅衛門
    その時代を築く為に

    ワシもおまえを倒す!!

 








銃士浪
    ・・・・・。

 




迅衛門
    ・・・・・。

 




銃士浪
    セイヤッ!!

 




迅衛門
    ドリャッ!!

 




銃士浪
    ・・・・・。

 




迅衛門
    ・・・・・。

    ・・・グッウゥゥッ。

 




銃士浪
    すまねえな、迅衛門。


    立ち止まっちゃいられねえ

    んだよ、オレは。

 

迅衛門
    ワシは、もう

    おまえを追わぬ・・・。


    だが聞け。

    いくら名を変えようと


    幕府は、おまえを

    追い続けるだろう。


    行けい、十四郎!!

    約束の・・・時代の為に!


    ・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 


銃士浪
    オレの名は榊、銃士浪だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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