〜暁村・夕方〜
覇王丸 吉野凛花


 

・・・・・。

娘。
その太刀、お前の太刀か?

 
 

だれだいあんた?

すまんな、ただその太刀が
気に止まってな。

 

  

こっ、これはあたしの ・・・
あたしの刀だ!!

そうか・・・ お前の様な、
幼い娘が剣士とはな。

 
 

なっなんだって!!

娘、何故お前はそんなに
悲しい目で剣を振る。

 
 

ほっ、ほっといてくれ!!

いや、すまん。
いらぬ問いだったな。

だが剣の道を捨てるなら、
今しかないぞ。

 
  ・ ・・・・。
じゃあな。  
  待ちなっ!!
あたしと勝負しな!!
オイオイ・・・その瞳、
引き返す気はないようだな。
 

 

 


光の聖霊ナコルル