〜伍苦門・昼〜 服部 半蔵 対 覇王丸 |
|
待てっ!!そこの男。 |
|
待てとはオレの事かい? |
|
昨夜あの森で、我らが話 |
|
おいおい、人聞きの悪い事 |
|
フン!!問答無用! |
|
待て!! |
|
おっ御屋形さまっ! |
|
お前達が何人かかろうとも 勝てる相手ではない。 下がれっ!! |
|
しかし
・・・。 |
|
下がれと言うたのだぞ。 |
|
ハッ、ハハッ!! | |
|
・・・・・。 |
お久しゅうござる、 |
|
影となり、闇に生きる忍の |
|
かたじけない。 |
|
だが、なぜこんな所に 伊賀者がいる? |
|
・ ・・・・。 | |
三刃衆!! まさか幕府が動いたのか?! |
|
主君に仇なす者あれば、 そこに影あり。 |
|
そうか、 とうとう幕府が動いたか。 半蔵、すまねえがオレに 時間をくれねえか? |
|
時間? | |
三刃衆の件、 オレに預けてはくれねえか。 |
|
・
・・・・。 |
|
オレの刀に掛けて、何とか する。 |
|
覇王丸殿。 それは出来ぬ相談です。 |
|
・
・・・・おめえ、 もしかして? |
|
覇王丸殿!! 影は生まれし時より影。 我ら影は、おのが過去をも 斬り捨てねばならぬ宿命。 |
|
そうか
・・・。 我が手で救った命、 できれば斬りたくねえ。 どうしても、抜くのか? |
|
はい。 |