緋雨閑丸エンディング
 

ついに“オニ”をたおした
しょうねんけんし、しずまる。

まっかなあめが、たたずむしずまるに
ふりそそぐ。

きおくはもどらず、そのこころに
あるのは、むなしさだけである。
てには、ザンクロウのけんがあった。

閑丸
「あれ?
 ボクは、なにをやっていたんだ」

「オニをさがしもとめて
 たおしたはずなのに、
 なにもおもいだせないなんて・・・」

「なんで、“オニ”のけんが
 ボクのてに・・・・・
 ボクは・・・“オニ”なのか?」

かさをひろげ、しずかにあるきだす
しずまる。

つむじかぜが、しずまるの
からだをやさしくはこびさる。

カレのいきつくさきは、いずこ?
それは“かぜ”のみがしることである。